秋田米を全国へ「一乃穂」は秋田米で作った秋田しとぎ菓子をお届けしています |
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![]() どこか潤沢な響きを持ち、しっとりと水分をたたえた色白美人をも連想させるこの呼び名…。 「粢(しとぎ)」とは、「水に浸して柔らかくした生の米をついて粉にし、それを水でこねて丸めた食べ物」のこと※。米を原材料としたこのシンプルな食べ物は「餅の原型」ともいわれ、古くから神前のお供えものとして欠かせない存在でした。たまご形のものが一般的で、これに砂糖を加えればお菓子に、火を加えて固めたものがいわゆるお餅になります。 はるか古代から、水耕稲作文化を受け継いできた国、日本。大地とお天道様からの恵みを受けて、全身全霊を傾け育くんだ「お米」が「次」に姿を変える時、それは「しとぎ」となります。この小さく丸い物体には、人々の自然への感謝、豊作祈願、そして幸福を願う心がこめられて、大切に大切にお供えされてきたのです。 ※米のほか、粟(あわ)、稗(ひえ)、黍(きび)、豆、椚(くぬぎ)の実、楢(なら)の実などを粉にして水で練って団子状にしたものを、粢(しとぎ)と呼んでいた説もあります。 |
![]() 「粢(しとぎ)」の食文化は、全国各地にみられます。九州の一部の地域では、餅そのもの、あるいは米の白粉のことを「しとぎ」と呼ぶ習慣があるそうですが、「しとぎ」と名を冠した食べ物は、とくに北東北を中心に残っているようです。 多くは、単に「しとぎ」と呼びますが、神前に捧げるものとして「おしとぎ」と敬称したり、あるいは白くて丸い形状から「しとぎだんご」「なまだんご」「おしろもち」、ちょっとなまって「すっとぎ」と呼ばれることもあるようです。食べ方としては、米粉を練って丸め、たまご形の団子状にして食べるのがほとんどですが、八戸地方では「豆しとぎ」と呼ばれるように、青大豆をすったものをねりこんで食べることもあります。呼び方、形、食べ方は異なるものの、これらはいずれも「ハレの日の神前に供える」という点では共通しています。風習の違いには、それぞれの地域における「しとぎ文化」が映し出されているといってもよいでしょう。 ちなみに、現代朝鮮語では「餅」のことを「ットク(ttek)」と言いますが、古語では「ストク(stek)」と呼ばれていたそうです。「餅」のことを「しとぎ」と呼ぶルーツは、このへんにあるのかもしれませんね。 |
![]() ![]() 今でも人生の節目節目になると、必ずといっていいほどお餅が登場します。年中行事はもちろん、冠婚葬祭や出産祝い、お祭り、上棟式など…。餅類はこのような「ハレの日」と日常生活とを区切るアクセントであり、それをいただくことは日々の平穏な暮らしを願う、ささやかなおまじないだったのかもしれません。 |
ほかにも、節句につきもののお餅として、正月餅、節分餅、桃の節句餅、端午の節句餅などが挙げられます。初午、田植、七夕、お盆、お彼岸、刈り入れ、季節の区切りなどでは、今でも伝統的にいただきます。喜びや願いが託されているお餅、あなたのお宅ではどれくらいの頻度で召し上がっていますか? |
![]() ![]() 対して「しとぎ」は、このような土地を代表する餅料理とは違い、そのシンプルな製法どおり、民間の神棚で、あるいはお祭りで、ひっそりと受け継がれてきた神聖な味です。「ご当地物」と話題になるほどの派手さはありませんが、しかしそれだけに、人生の節目節目を彩る大切な存在としてさりげなく、またその土地ならではの風習や民俗、そして人々の願いを映し出す鏡として、暮らしの真ん中にいつも存在してきたといえます。 素朴さをそのままに残す「しとぎ」。その風情あふれる味は、いつまでも語り継いでゆきたいものです。 |