秋田米を全国へ「一乃穂」は秋田米で作った秋田しとぎ菓子をお届けしています

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  No.282(2016年12月1日)

  11月のある会合で「年末年始を控え、世の中があわただしくなる為、事故などに充分注意し、運転している人は、絶えず最悪の事態を想定しながら、運転する。見込み運転をしない。優先権の放棄。この三原則を守り被害者にも加害者にもならないよう祈念します。」と話しました。
 そう話した矢先、私が被害者になるとは思ってもみませんでした。その日いつも通いなれている道の交差点で、先頭から2台目で信号が変わるのを待って停車していたとき、 ルームミラーで軽ワゴン車が近づいて来るのが見えました。 次の瞬間、「ドーン」という鈍い音が響き、一瞬自分が何かにぶつかってしまった錯覚に陥りました。相手は仕事中の女性ドライバーでした。「すみません、ブレーキとアクセルを踏みちがえてしまって!」と顔面蒼白で謝って来ました。
  道路は渋滞し、ヤジ馬も徐々に集まって来ます。その中のひとりの男性が追突したドライバーに「落ち着いて」と言って、脇にある銀行の駐車場に誘導してくれました。とっさの判断で親切に氣の利く人もいるものと感心しました。
  彼女はしきりに私の体を心配して「首は大丈夫ですか?病院へは?」と尋ねます。ヘッドレストを後頭部の位置にしていたせいもあり、「大丈夫ですよ!」と応えたのでやっと安心したようでした。「病院に行った場合、人身事故扱いになり、チェッカーベリー免停や前方不注意等の罰金があり、仕事に支障をきたし、生活にも響くだろうな」と私の勝手な想像で物損処理扱いにすることにしました。現在、首の方は何ともないので幸運だったと思います。相手が大きな車だったら大変なことだったでしょう。バンパーに穴の開いた愛車は全治10日間となりました。運転している以上、事故に遭う事はゼロではないことを痛感した出来事でした。
 みなさま、この一年はどんな年だったでしょうか?ご愛顧に心より感謝申し上げると共に、どうぞ良いお年をお迎え下さい。ご健勝と無事故を心よりお祈り致しております。

  No.281(2016年11月1日)

 県内各地の山々は錦繍に染まり、これ以降あっと言う間に 冬の到来となります。雪の降らない地域の方々には想像つかないかも知りませんが、中旬ころからのスタッドレスタイヤの装着や雪囲い等、冬の準備が始まります。除雪費は、多い時で100億円もかかってしまいます。
 さて、秋田駅から北に30キロ程のところに仁別国民の森という森林公園があります。秋田杉やブナ、紅山桜が多く見られます。以前は森林鉄道が通っており山林から切り出した木材を運搬していました。レールの上を人力や牛馬で木材を積んだ車両を運搬したのが起源で、「森林鉄道」はその後、機関車が牽引しました。
 トキソウ我が国の森林鉄道は、殆どが国有林を管轄する国によって建設され、明治後半〜昭和40年代にかけて各地の木材輸送の主役を担ったのです。秋田市の仁別森林鉄道は、秋田駅東の貯木場を起点に明治41年(1908年)に建設され翌42年仁別付近に至る12.3キロの森林鉄道が開通しました。更に昭和18年には、23.3キロまで整備され、支線を含めると36キロに達し、銘木・秋田杉の運搬に活躍しました。  その後、昭和39年よりトラック輸送に切り替わり昭和43年(1968年)には全線が廃止され、現在では遊歩道やサイクリングロードになっています。
 仁別森林博物館には、1924年製(大正10年)のアメリカ、 ボールドウィン社の蒸気機関車や1955年製(昭和39年)のディーゼル機関車が展示されており、県内外のマニアの見学者が絶えないそうです。

☆おしらせ☆ 今月末日まで送料サービスキャンペーンを実施しております。ご贈答に是非ご利用下さい。クリスマス用の缶入れもございます。数量限定なのでお早めにご用命下さい。

  No.280(2016年10月1日)

 残暑厳しかった9月も終りいよいよ、錦繍の季節の始まりです。秋田は幸いにも台風などの被害がなく、稲の刈り取りもいつも通り行われ、農家の方々も「ほっ!」としている頃と思います。
 しとぎ菓子も今月末より新米を使用した商品づくりが始まります。お歳暮に便利な早割送料サービス企画も始めます。5,000円以上のご注文は、送料無料、3,000円以上は送料半額、さらに代引き手数料は当店負担と致します。11月末日まで続けますので、この機会に是非ご利用下さいませ。
 さて、いずれお知らせしようと思っている男鹿のあじさい寺ですが、秋田にこのような処があることを、肝心な秋田の人が知らないようなので新聞記事には多くの反響があったそうです。また、少し時期が過ぎてしまいましたが、秋田市の千秋公園は「大賀ハス」で有名です。その他、県内にハスの愛好家がいらっしゃることなので8月に観てきました。由利本荘市西目町の山腹にある陶芸工房「倉田窯」では、陶芸家・倉田鉄也氏が栽培した蓮の花が優雅に咲き誇っていました。7月〜8月までが見頃のようです。来年は多くの人に是非、観ていただきたいものです。
 蓮の栽培は、15年前闘病中だった今は亡き奥様を喜ばせようと始めたそうです。工房周辺の休耕田を借りて、自ら造成した大小20余りの沼地の他、約400の鉢やたらいで70種類を育てておられます。1.5ヘクタールもの沼地に「白光蓮」や「酔妃蓮」、2千年以上前の実から発芽した「大賀ハス」などが広がり、秋田にこんな素晴らしい処があったのかと、感激するはずです。蓮の花、すなわち蓮華は、清らかさの象徴として称えられ、「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉に聖性の理由を端的に表しているのではないでしょうか。倉田さんの蓮を間近に観るには、長靴持参が望ましいようです。

  No.279(2016年9月1日)

 残暑お見舞い申し上げます。今年の夏は全国各地で記録的な暑さが続いたため、体調を崩された方も多かったのではないでしょうか。年々夏が、熱帯地域の氣象になっていると感じられます。当地では、ススキが風に揺れています。今月は台風の月でもあります。強風が沖縄周辺で吹き荒れても、秋田に来るころには、弱まっているのは地理的な関係とはいえ、沖縄・九州地方の方々には、申し訳ない氣持ちになってしまいます。
 全国高校野球、リオ・オリンピックも終わり、落ち着いた秋を迎えていますが、信念を持ってひとつのことに夢中になって打ち込んだ人が参加でき、そしてメダルを手にしたことでしょう。長年の努力はメダルに届かなくてもオリンピック出場選手として称賛に値すると思います。パラリンピックも同じく代表選手に熱い声援をおくりたいものです。
 ところで、数年前にも本通信で取り上げましたが、小さなことを根気よくやり続けていくことを信条としている、秋田出身のノーベル医学賞候補、遠藤章東京農工大学特別栄誉教授を紹介致します。ある月刊誌で先生の記事を最近読んだからです。世界100ヶ国以上、約4.000万人もの人々が服用している「スタチン」の開発者です。ホトトギス世界二大死因の虚血性心疾患と脳卒中の元凶と言われる血中コレステロール値を低下させ、アルツハイマーや癌などにも有効とされることから「奇跡の薬」とも呼ばれています。幾度もの失敗や試練を乗り越え誰しも成し得なかった6.000株もの菌数を調べた結果、有効な菌を発見し、医薬品として広く普及する土台を築けあげたのが遠藤先生です。正に疾風に勁草を知るが如しです。先生は、日本人として初めてアップル社の創始者ステーブ・ジョブ氏と共に「全米発明家殿堂」入りに選ばれています。先生には長年、しとぎ豆がきをご愛顧いただいております。

  No.278(2016年8月1日)

 本年の梅雨は、各地で豪雨を記録しました。特に九州では、これまでに経験したことのない地震や集中豪雨によって多くの被害がありました。被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。
 それに比べ、秋田市には大きな災害もなく平穏無事で幸いに思います。何事もない日常生活の大切さは、 東日本大震災などの体験から秋田県民なら誰でも思っていることでしょう。
 先日、秋田駅東口のアルヴェという建物の中にある映画館に行って来ました。地方都市ならどこでも郊外型SCに映画館があるのですが、布袋葵駅周辺の映画館は少ないのかも知れません。題名は「殿、利息でござる」という時代劇でしたが、現代にも通ずるものがあり、 結構笑いもありました。困窮した村が何とかお金をかき集め、お城にお金を貸し殿様より利息をもらい、村の財政を立て直したという実話です。強欲だという金貸しの主人は、実は強欲ではなかったのです。人知れず何十年もの間村の行く末の為、数個の大きな瓶に多量の小銭を溜め込んでいたのが知られたのは、亡くなってから数年後という感動のエピソードもあります。
 終了後、館内を見回すと僅か8人の観客でした。皆ご高齢の方ばかりで、やはり秋田は高齢化が進んでいるなぁと実感しました。それにしても平日の午前ということもあり仕方ないのかも知れませんが、映画館の営業には厳しいものがあると思いました。地方都市での商売を永続していく難しさは確かにあるものの、続けている祭りや文化、商業の評価を再認識すべきものと考えます。地域は人口の多い少ないで評価されがちですが、そこには人間の質的要素は何も入っていません。日本全国に、少ない人口でも「キラリ」と光る市町村が、多くあると思います。元氣で好奇心を失わない高齢者の出現を期待したいものです。

  No.277(2016年7月1日)

 七夕まつりの月がやってきました。夏空の眩しい季節の到来です。暑さ対策は万全でしょうか。当地は、夏でも朝夕は涼風があり、真夏日は旧盆までが例年です。能代市には、ひまわり畑があります。背丈ほどのひまわりがもうすぐ満開になることでしょう。イタリア映画の「ひまわり」を彷彿させる風景が観られます。また、8月のお祭りを控え、各地ではお囃子の笛や太鼓の練習が始まりました。練習の音が「ウルサイ」と抗議する人がいるようになりましたが、一般的には許容の範囲で、待ち遠しいと思っている人が大半のようです。
 さて、最近は、猫ブームのようでテレビやCM等で毎日のように猫が出てきます。岩合光昭氏のネコライオンと言う写真展も話題になっていました。以前尾道に行った時は猫が至る処にいて驚きました。さすが猫の街と言うだけあって、細い坂道やお寺の境内に何匹も見かけました。野良猫でしょうが、丸々と太っており、ひときわ存在感が有り、人懐こさにも感動したことがありました。
 猫の魅力のひとつは、優秀なハンターの持つ美しさでしょうか?丸顔の理由である噛むための筋肉。鋭い歯、音もなく歩ける肉球と格納出来る鋭い爪等です。実は我が家の縁の下に野良猫が子供を産んでしまいました。母猫は物欲しそうにベランダに上がり、窓ガラス越しにこちらを見ています。子育てに一所懸命でやせ細った身体を見ると、家人はせっせとご飯を提供しています。さくらんぼ少しずつ警戒心が溶けたと見えて、時折触らせるようになりましたが、時として背中を丸め「カッ!」と威嚇するところは、犬と違うものです。その母猫が、食事のお礼にと大きなネズミをベランダに咥えて来て置いたことには、何とも困りました。
 今では、朝5時くらいから、ベランダで食事を待っています。いつの間にか我が家の庭は、子猫たちの遊び場になり、3匹分の食事を用意する日々になってしまいました。それにしても、子猫の行動には少し癒しを感じます。

  No.276(2016年6月1日)

  梅雨の季節になりましたが、皆様如何お過ごしのことでしょうか。
  天候不順な時節、くれぐれもご自愛の程お願い申し上げます。
 5月末、車窓から田植えの風景を眺めつつ、産経新聞を読んでいると、朝の詩(うた)という欄に宇都宮市在住の方の「口ぐせ」という詩が掲載されていました。「こんなに安くて お百姓さんだいじょうぶかしら」 特売の野菜を見るたび 出るのは母の口ぐせ。長いこと畑を耕してきた母は 野菜を拝むような目で言う たぶん一番の口ぐせ という内容です。今月末には、一面の青田が広がっていることでしょう。当店では、秋田県産の餅米を55t使用しています。減反や休耕田を見るに付け、今後秋田の農業はどうなるのかを考えてしまいます。
 また、秋田は農業県ですが、あまり知られていない施設にJR秋田総合車両センターがあります。敷地面積約169.440u、東京ドーム3.6個分と広大です。自動車に車検があるように鉄道の車輌にも定期的な検査があり、秋田市土崎港に近いこの車輌センターで、検査を受け持っています。ストレプトカーパス明治時代から100年以上の永い歴史の中で脈々と受け継がれてきた技術と知識を持って、安全で快適な鉄道の旅を支えているのです。
 全国的に人氣がある五能線の新型車輌「ブナ(木偏に無)」の内外装も現在進められており、7月のデビューが期待されています。また、もうひとつ最近になって有名になったのは、駅のホームにある、中が見えるステンレス製のごみ箱を最初に製作したのが、この車輌センターなのです。現在では、東京駅等JR東日本の広いエリアの駅で使用されています。
 さて、お中元シーズンがやって参りました。本店では、今月中旬より7月末日までネット通販を含め、送料無料・送料割引キャンペーンを実施します。この機会に是非ご用命お待ち致しております。

  No.275(2016年5月1日)

 熊本地震で犠牲になられた方々、そして被災された皆様にはこころよりお見舞い申し上げます。避難所生活が長期化される中、ペットを飼っている被災者が行き場に困っていると聴きました。一般の避難所では鳴き声などをめぐるトラブルが絶えないためだそうです。熊本市は犬猫の殺処分ゼロの動物愛護先進都市ですが、現実は厳しいものと言わざるを得ません。
 東日本大震災の時もペット連れの被災者は避難所に入れない状態が続きました。九州は地震がない地域と言われていたのに、日本全国いつこのようになるのかわからない国土に私たちは生活していることになります。自分の身は自分で守ることが必要不可欠ですが、家族同然のペット連れの方々はいざという時のためペットの食事の事を含め対策を考えておく必要があるでしょう。カラーある新聞記事で食料不足の中、「人も飲めないのに犬に飲ませるのか?」という声があったそうです。愛犬家には考えられない言動ですが、ペットを飼っていない人には解らないことだとも思われます。
 しかし、熊本中央区の動物病院は動物愛護の熊本であるとの自負から、以前より耐震構造に建て替え、1週間分の備蓄を準備され、これまでに約230人が犬や猫など約300匹を連れて訪れたそうです。現地に行かなければいろいろな困難さはわからないと思いますが、昼夜にわたる余震が一日も早く終息し、少しでも元の生活に近づくよう祈るしかありません。全国菓子大博覧会熊本大会の時に訪れた壮大な熊本城や阿蘇の雄大な風景が目に浮かびます。通販で注文をいただくお客様や友人の事を心配する日々を送っています。
  No.274(2016年4月1日)

 いつも本通信をご愛読いただきありがとうございます。最近では、ボタニカルアートの方が評価されるようになってきました。お陰様で23回目の春を迎えることができました。「1年の希望は春が決める、そして人生の希望は勤勉が決める」と言われるようにこの時期は、様々な方が、転機を迎えることになると思います。
 約600年前、能を大成した世阿弥は能楽に関する文書を執筆したことでも知られていますが、「初心忘るべからず」という言葉を「花鏡(かきょう)」という伝書に書き残しています。現代では多くの人々が知っている言葉ですが、世阿弥の言葉と知らない人も多いのではないでしょうか。それは、シェークスピアが戯曲を書き記した200年も前になることも驚きです。
 4月は、色々な場面で「初心を忘れないで努力をして下さい。」という挨拶が使われると思いますが、話している本人こそ、今一度思いを強くする必要があります。当社にも3人の若者が入社しましたが、その方々と接し誰しも自分の新入社員時代を思い起こして、刺激を受けていることでしょう。世の中には、正に「初心を忘れて」、色々な失敗をする人が見受けられます。一部の議員や人気タレント・教師・警察官など、自分自身を律しなければならない人に限って世の批判を浴びる状態を作っています。
 ツクシ永く続けば続くほど、初心忘れず、更なる高みを目指し精進することの大切さを感じています。当店は、しとぎ餅・しとぎ豆がき・しとぎ沙舞玲の3品でスタートしました。その後、しとぎ味噌がき・しとぎ最中を加え5品になりました。少量多品目の店は数多くありますが、この先当分はこの5品を大切に製造販売して行こうと思っています。美味しいあきたのお米を使用した粢菓子を、末永くご愛顧の程よろしくお願い致します。

 

  No.273(2016年3月1日)

 陽春の候 益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。陽春と言っても秋田市は朝夕の冷え込みはまだ厳しいものがありますが、 例年になく雪が少なく、過ごしやすい日々を送っています。桜前線の北上に期待していますが、このまま本格的な春が来るとは思えず、もう2回くらいは春のドカ雪に見舞われそうです。
  数年前、もう4月なので雪が降ってもすぐに解けるだろうと思って温泉に入っていたことがあります。かけ流しで有名な秘湯青森県黒石市の青荷温泉です。山の中の「ランプの宿」として全国的に有名なところです。着いたときにチラチラと降っていたのですが、帰りには15p程積っていてビックリしました。友人の車はスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに取り替えたばかりでしかも、後輪駆動だったもので登り坂の途中で空回りしてしまいました。降りて何回か押して最初はうまくいったのですが、しばらくするとまた登り坂に遭遇してしまい、なんとも体力的に続かなくなりました。私たちが苦労しているのを尻目に、軽の四輪駆動車はスイスイと通過して行ってしまいます。押す私は、息も絶え絶え、途方にくれました。1時間後、運よく宿のマイクロバスが通過しようとしているのを何とか頼み込み、桜餅登り切った平らな国道までチェーンで牽引してもらい、事なきを得ました。このことがあって、しばらくしてから友人は4WDの車に交換しました。私も同様にしたのは言うまでもありません。天候には勝てない春の珍事だったと、二人で時々思い出しています。
  さて、お知らせです。本店では、4月中旬まで発送料割引キャンペーン中です。この機会に通信販売や遠くの方々へのご利用は如何でしょうか。是非、フリーダイヤルをご使用下さい。

 

  No.272(2016年2月1日)

 寒中お見舞い申し上げます。一年中で1番寒い月となりますが、当県は例年になく雪が少なく、県内のスキー場は1月営業が出来ませんでした。それに比べ西日本や九州では雪に見舞われ、普段雪が降らない土地では、大混乱したとのこと。心よりお見舞い申し上げます。
 また、多くの若者がスキーツアーバスの事故で死傷したことも胸が痛みます。世界で最も安全で安心なこの国から新年早々から実に色々な事件・事故や政治不信に拍車がかかりました。今後は平穏な年であるよう祈りたいものです。
さて、皆さんは、NHKの「ドキュメント72時間」という番組をご存知でしょうか。ひとつの場所に3日間、72時間ずっといたらどんな人たちに出会えるのでしょうか。人々の行き交う街角でインタビューを交えて人間模様を観察する番組です。昨年3月に放映された「秋田・真冬の自販機の前で」が、再放送人気1になりました。秋田港の片隅にある「そばうどんの自販機」が舞台です。平成15年1月寒風吹きすさぶ中、うどんをひとりすする人。一杯200円のそばをサークル仲間と子供をつれて食べるシングルマザー。昔から友と深夜に食べに来ていた思い出を話し去って行く人。
 私自身、秋田にこんな処があるのを知りませんでした。しかし、利用している人が意外と多いのは安くて早くて美味しくて温かいのが評判だそうです。当社にも利用している社員がいました。I君は、数年前に検診で食道がんが見つかりました。ミニシクラメン入院し、手術、治療の間、どんどん落ち込んでいき体も痩せていきました。1年近く入退院を繰り返しましたが、奥さんや妹さんの看病が効を奏し、職場の仲間の励ましと暖かさに復帰を果たしたのでした。人が窮地に陥った時、いかなる言葉を掛けてもその悲しみを救える言葉はないのではないかと見舞った時に思ったものでした。
 そんな彼が自販機を利用していた時、インタビューされ、苦しかったことや今までの人生のことなど話していました。正に人生を懸命に生きている現実と予想もしないドラマがそこにあったのです。今も自販機は多くの利用者に支えられ40年が過ぎました。

 

  No.271(2016年1月1日)

 新年明けましておめでとうございます。
 本年もご愛顧の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 現在、秋田市農協のJA新あきた産のもち米を使用した粢菓子の販売をしておりますが、12tの限定数量なので2月末くらいまでになります。その後は秋田県のお米になります。何卒ご了承の程、お願い申し上げます。
 さて、私たちの生活の中で、様々な思いや願いを神様に祈念することは、古くから今に至るまで変わりありません。人生の通過儀礼や、取り巻く環境によって新明の加護を願うことは、日本人としてごく自然な行為と言えるのではないでしょうか。
 初詣に行かれた方も多いことでしょう。神社の数は、全国で8万8,000社と言われています。お寺より数が多く、日本で最も多い文化的建築物のひとつと思います。秋田県では、1,182社で大仙市180社、秋田市157社、由利本荘市133社、横手市115社であとは100以下になり、地域によりバラつきが見られます。全国的には、新潟県が4,933社で一番多く兵庫県4.243社、愛知県3,885社と続きます。逆に少ない県としては沖縄県22社、和歌山県513社、宮崎県738社、香川県905社等となっています。1月の花ヤエザキイチリンソウ際だって先祖を尊敬する沖縄を除いては、和歌山熊野総社、宮崎高千穂、香川金比羅宮等、大きな神社が控えている県は他の流派が入り込めないのが少ない要因なようです。「困った時の神頼み」と言われるように、日本人は願を掛けることを大切にし、各種お守りは様々なシーンで使用されることでしょう。
 結びに、皆様にとりまして幸多い年となりますよう祈念しております。今後共、本通信ともお付き合いいただければ幸いに思います。






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